2024/04/14 13:40


こんにちは。
Jwatchman髙橋です。
なんだか少し芸名みたいですね。

Journalということで、時計のうんちく、時計に関する研究、 Jwatchmanが何を目指しているのか?

このページで書き連ねていきます。

初回のテーマは「Jwatchmanのはじまりと気づき」です。

私は当初、自分の好きな時計を同世代の若い人たちに共有し、腕時計の復権を目指したいと考えていました。

しかし世は既に大スマートウォッチ時代。周りを見渡せば某社のスマートウォッチばかりでした。

確かにスマートウォッチは便利で楽しいものです。店主も某社のアップルウオッチを使用していた時期がありました。

時計業界一変するなと感じたのは事実。

ですが、ここで諦めないのが時計好き。
だったら自分が販売に回ればいいじゃないかと考え、起業するに至りました。


ヴィンテージの時計を販売する店舗というのは、世の中に五万と存在しています。

特に昨今は急激な時計ブーム。

コロナ禍においては現行腕時計の相場が軒並み天井突破し、それに釣られてヴィンテージ時計の相場もじわじわと上がってきました。過熱する市場に新規の介入が増えることは当然の現象です。

そのような中でただ「珍しい」「資産性がある」という価値づけをすることは昨今のインターネットが普及した時代においては、AIでもできます。

当店も最初のころは、「本数が少ない」「面白い」という理由だけで時計を推していたことがありました。

しかし、そこで業界のとある方に言われた言葉が刺さりました。

「君が好きなものがなぜ他の人に「良い」のか、その理由を説明できない限り時計屋にはなれない。」

聞いた直後は、この言葉に対してあまり深く問題を認識してはいませんでした。

しかし、実際に販売に携わるとその問題は容易に認識できました。

問題を認識したきっかけが、私が使っていた「時計用語」が通じなかったことです。ベゼル、ケース、退色・・・日常的に使っていたそれらは共通言語ではなかったのです。


用語が通じないから魅力もわからない。普通に考えれば常識ですが、その段階に至って初めて認識したのです。

「あーそういうことか...。」

思わず一人で感嘆するほどでした。普通にショックだったんですよね。

それからというものの、時計の紹介においては用語の分かりやすい言い換えの他、主語のない「珍しい」「良い」「面白い」という言葉を使わないよう心掛けています。

コミュニティに属していると案外気づかないことって多いよね。そう感じた出来事でした。

この出来事を経てJwatchmanが本格的に始まったといえます。

次回は当店が「大切にしたいもの」についてアップしていきます。


↓アドバイスを受けて仕入れた時計。手仕事、歴史的背景、腕時計とは何かを知ることができる良個体です。