2024/06/12 18:58
こんにちは Jwatchman 髙橋です。
本日は新入荷個体の深堀を行いたいと思います!
今回入荷したのは レディースのチュードル(k18wg) です。
チュードル(チューダー)とは・・・ロレックスの兄弟といえるブランドで1930年代に創業。ロレックスの外装部品を使用しつつ、汎用の機械を用いることで、高い性能を持ちながらも人々の手に届く時計作りをしていた良メーカーといえます。ブランド名の由来はイギリスのチューダー家から。
1970年代の非常にシンプルな個体。
この個体の魅力はなんと言っても、かわいさとかっこよさを持ち合わせている点です。
ポイントについて1つずつ見ていきましょう。
①外装
外装は1970年代らしいアールデコを意識したデザイン。(※アールデコとは直線と曲線を活用するデザイン文法のことを指します。)
カルティエ マスト・タンクの影響で角形時計が一世を風靡した時代とあって、そのような雰囲気を纏っています。
特に文字盤のブラックオニキスカラーは、タンクの影響を強く受けたものと言えるでしょう。何だか素っ気なく、クールな印象です。一方でケースの側面部分は角が落とされた楕円構造になっており、一目見て「かわいい」と思える時計です。
個人的に1番の推しポイントは、外装に18金の無垢素材を使用している点。
外装に使用されるホワイトゴールドは、同じシルバーカラーのステンレス、シルバー、プラチナとも違う特性を有しています。
まず色味。ホワイトゴールドとはゴールドの割金にシルバーやパラジウムを多く配合させ、その上からロジウムメッキしたものを指します。そのため、ベースはシルバーカラーでありながらも、光の加減によっては黄色味が入る不思議な質感を楽しむことができます。
↑竜頭はオニキスを模したカボション付き
次に手触り。ホワイトゴールドの手触りは柔らかいと同時に、しっかりとしたソリッド感を味わうことができます。※プラチナは柔らかみがなく、ソリッド感が強めです。
このような特徴を有するホワイトゴールドを使用した時計は、繊細で優しい印象を与えます。
話が逸れますが、金無垢時計というと身構えてしまう方が多いようです。しかし、実際はそこまで気にせずに使うことが可能です。理由としては、日本人を含むアジア系の人は、一般的に肌がイエローベースで、ゴールドは肌との一体感が現れやすいためです。
また、色味がブルーベース寄りの方にはホワイトゴールドやローズゴールドといった、黄色味の薄いゴールドがよく似合います。この時計はホワイトゴールド。ぜひ色白の方に身につけて頂きたい1本です。
話をこの個体に戻しましょう。
②サイズ感
↑15cmの腕に巻いた状態(男性)
サイズは29mm × 20mmとなっており非常にコンパクト。角に近い時計は往々にして大きく映るもの。12cm〜15cmくらいの手首周りだと少し大きく感じるかもしれません。一方でこの個体は手首上にスっと収まり、スリムな手首を美しく彩ります。
クールな印象を与えながら、かわいらしさを主張する良い時計です。
日付機構や複雑な構造はない手巻き時計で、壊れにくくはじめてのヴィンテージにこそおすすめしたい1本。
こちらの個体は整備済み。半年間の動作保証が付きますのでご安心してお使いいただけます。
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