2024/09/24 17:47

こんにちは。Jwatchman髙橋です。


店主の気まぐれ品のご案内です。

1930年代の
ベビークロノが入荷です。
ベビークロノとは
非常に小さいクロノグラフを指します。


一般的に、
クロノグラフは
小さくても
35㎜程度です。

その常識を超えてくるのが
ベビークロノです。

ベビークロノが
開発された経緯は史料が残っておらず
詳細に関しては不明ですが
おそらく時代のスタンダードサイズに
合わせて開発されたのではないかと
考えています。

というのも
当時の腕時計の
基本的なサイズは
30㎜前後。
30㎜だとむしろ大きいと
言われるサイズ感でした。

上記の時代背景を鑑みると
このようなサイズで
仕立てられるのは
ある種自然なことでは
ないかと考えられます。

当時の使用者は
おそらく医者や将校。
複雑機構であり
材質も高級仕様であるが
故の判断です。

ここでサイズ感のご紹介です。
※計測方法については
サイズ・スペックについてをご覧ください。
URL: https://jwatchman.base.shop/p/00004
縦(ラグtoラグ)30.7㎜
横(ラグ含まず)26.8㎜
ラグ(ベルト取り付け部)14.5㎜
厚み11㎜


ご紹介の個体は
いわゆるアノニマス(無銘)。
現在では消滅してしまった
メーカーのものです。

ケースサイズは狂気の26㎜弱。
正確には25.8㎜程の
9金ケースに
ギチギチに機械が
入っています。

搭載する機械は
スイスの機械製造メーカーが
手掛ける小径クロノグラフ機械
ヴァルジュー69(Valjoux69)です。

↑ヴァルジュー69(Valjoux69)
↑9金ケース(スイス製)

機械の大きさを感じさせない
確かな操作感と正確さを
実感できる名機です。
※大変古い機械ですので帰零位置が
ずれる場合がございます。

また、面白いことに
本個体に搭載されるのは
ワンプッシュタイプ。


通常のクロノグラフが
二つのボタンを使用して
クロノのスタート&ストップ、リセットを
行うのに対して、
ワンプッシュは一つのボタンで
全てを行うことが可能です。

ユニバーサルの
コンパックスシリーズや、
ロンジンの13znも
面白いですが
ここはあえての
ベビークロノ。

かなり収まりの良い
サイズです。

↑手首15cm(店主)

これからの
秋冬にはぴったりの
色味と繊細さで
おすすめの一本。

ストラップは
交換してからの
納品となります。

OH後のお渡し。
納期を2か月ほど
頂戴しております。

お値段は
¥458,000-
(整備込・半年間保証)

※耐震装置やパッキンの
概念がない時代のもので
水や汗、衝撃には弱いので
お気をつけてご使用ください。